静岡のモノづくりの魅力を広く知ってもらおうと、普段は見られない工場の見学やワークショップ体験ができるイベントが静岡市で開かれました。目指すのは観光の新たなコンテンツです。

2025年10月、静岡市内で行われたのはファクハク静岡工場博覧会2025。

市内29の町工場で3日間にわたり工場見学やワークショップが行われました。

静岡市駿河区の青島歯車製作所で行われたのは歯車づくり。

参加者たちは小さな金属の塊が加工され、歯車になっていく過程を体験していきます。

参加者:
青島歯車の建物があるのは知っていたが、いつも扉が閉まっていて具体的に何の会社か全く知らない。知ってみたいと参加した

参加者:
知らないことばかり。こういう世界があることが初めて分かった

こちらの工場には普段は一般の人は入ることはできませんが、モノづくりの魅力を多くの人に知ってもらいたいと2年前からこのイベントに参加しています。

青島歯車製作所 商品製造課・青島有希さん:
ファクハクを通じて、社員や地域の皆さんにものづくりの魅力を感じてもらえるイベントだと思っている。これからもファクハクに参加したい

清水区の板金加工会社・山崎製作所で体験できるのは真鍮のスプーンづくりです。

叩き続けること約40分。

レーザー刻印入りのオリジナルスプーンが完成しました。

参加者:
このツヤ、サンプルと全然ツヤ具合が違う。使っているものが違うのかと思ったが、叩き方ひとつと言われて、職人技ですごいと思った。ただ、すごく疲れた

主催者はこうした体験を通して、古くから発展してきた静岡のモノづくり産業を知ってほしいと考えています。

静岡工場博覧会実行委員会・山崎かおり委員長:
モノづくりの楽しさをもっと現場を見ることで知ってもらう。私たち技術職人や携わっている者の姿を見て感じ取ってもらう、五感で感じ取ってもらう。そういうことで次の世代につなげていく。こんなものを静岡で作っていると知ってもらいたい

職人技に触れられる特別な体験。

今後は観光のひとつのコンテンツとしてもブランディングを進め静岡のモノづくりを国内外に発信していくということです。

テレビ静岡
テレビ静岡

静岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。