色が紫と緑のまだら状態に実ったブドウ。
本来であれば、紫に色づいた粒がそろうはずでした。
これは千葉・松戸市にある農園で栽培された巨峰。
猛暑の影響で、実の色づきに遅れが出ているといいます。
加藤ぶどう園・加藤正芳園主:
暑さの影響で着色が進みにくくなってますね。緑色と赤紫いれると(畑の)5割以上ですかね。厳しいですね。
巨峰が濃い紫色になるには、夜間の気温が23度前後にまで下がる必要があるといいますが、連日の熱帯夜で、その条件が全く整っていません。
加藤ぶどう園・加藤正芳園主:
現状として(畑が)丸々なくなると、やっぱり100万円以上の損害になろうかと。
ブドウの異変は宮城・南三陸町でも起きていました。
ぶどう農家・阿部博之さん:
開けてみたときにあっと思った。こんな感じ。これはちょっとかわいそう。
酷暑の影響で、ブドウがまるで“梅干し状態”。
ぶどう農家・阿部博之さん:
袋の中で熱がこもるっていうかね、ここの中が高温状態になって。ここまでひどいのは初めてですね。
この異変により、2025年のブドウの収穫量は2024年に比べて、3割ほど減少する見通しだといいます。
影響は他のフルーツにも及んでいます。
21日に訪れた東京都内のスーパーでは、梨が2個で950円という高値で店頭に並んでいました。
アキダイ・秋葉弘道社長:
(梨は)8月の前半なんかは歴史的な高値。僕もこの業界かれこれ40年近くいるんですけど、初めてっていうくらい高かったですね。
暑さで果物の価格が上がる中でもオススメのフルーツがあるといいます。
アキダイ・秋葉弘道社長:
メロンが今シーズン安いですね。普通は冷やしすぎちゃうと糖度感じられなくなっちゃうんで、あんまり冷やしすぎない方がいいですよと言います。ただことしの場合はキンキンに冷やしても甘いです。
秋のフルーツに影響が広がる一方、北海道のスーパーで高値となっていたのは野菜です。
マルコストアー・山川悟史社長:
ことしは全般的に葉物野菜と言われるホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイだったり、こちらが例年から比べると1つで大体50円くらい高くなっている。
気象庁が今週発表した3カ月予報では、2025年も残暑が厳しく、秋も暑くなる見込みです。