2人の消防隊員が犠牲となった大阪・ミナミの繁華街、道頓堀で起きたビル火災。
これまでの調べで、ビル1階の外側に設置されていたエアコンの室外機周辺が、激しく燃えていたことが分かりました。
今回の火災をめぐり21日に初めて事故調査委員会の会合が開かれ、その冒頭、死亡した2人に黙とうが捧げられました。
調査委員会は、建物の法令違反と2人の死亡との因果関係などを含め、2025年度中に調査結果をまとめる方針です。
火災が発生したのは、大阪市中央区にある6階建てと7階建てのビル2棟。
消火活動に駆け付けた消防隊員の森貴志さん(55)と長友光成さん(22)が犠牲となりました。
2人は現場到着から約10分後に、7階建てのビル内で窒息死したとみられています。
捜査関係者によりますと、特に激しく燃えていたのが、焼き肉店などが入った6階建てビル1階の外側に設置されていた室外機周辺だといいます。
大阪市消防局によりますと、火は外壁に設置されていた装飾広告を伝って上へ。
その後、7階建てのビルの5階部分の窓から建物内部に燃え広がったということです。
3年前に撮影された現場の画像を見てみると、6階建てビル1階に室外機らしきものがあるのが分かります。
出火直後とみられる現場の映像では、室外機らしきものがある6階建てビルの1階側面が激しく燃えています。
その一方で室外機とみられる部分には、前をふさぐように棚のようなものが置かれています。
その後、火は瞬く間にビルの上へと燃え広がっていきました。
警察は、室外機周辺が火元となった可能性があるとみて、詳しい出火原因を調べています。