新潟県は今年度を“棚田みらい元年”と位置づけ、棚田の保全活動に力を入れています。美しい風景の保全に向けた草刈りなどの本気のボランティア活動『ガチ棚』に花角知事も参加しました。
季節によって様々な表情を見せ、その景観を写真に収めようと全国から多くの人が訪れる十日町市の星峠の棚田。
8月17日、そこに作業着姿の花角知事が。その目的は…何と知事自ら草刈りです。
【花角知事】
「私は実は初めてだったが、ちょっと慣れてくると楽しい」
3カ月前の記者会見。
【花角知事(5月)】
「今年度は新潟の“棚田みらい元年”。日本一の棚田県・新潟を盛り上げていきたい」
全国トップクラスの面積の棚田を抱え、農水省が認定する“つなぐ棚田遺産”に全国最多の36の棚田が選ばれている県内。
高齢化や担い手不足により棚田の維持が困難になる中、美しい風景を未来へ残そうと、県はこれまで“棚田みらい応援団”と称し、企業や学生ボランティア団体の手を借り、田植えや稲刈りを通じ保全活動を行ってきました。
その参加者からの「もっとハードな作業をしたい」という声に応え、県は今年、草刈りなどをメインに行う新たなボランティア活動『ガチ棚』をスタート。
この日の活動では、花角知事が県内・県外から集まった18人のボランティアとともに厳しい暑さの中、草刈り作業に汗を流し、活動の重要性などをアピールしていました。
【花角知事】
「この風景を維持するために、多くの人たちが色んな努力、取り組みをしているというところを県としてもアピールしていきたい」
県では今後も自治体の希望に沿って『ガチ棚』の活動を行う予定です。