近畿日本鉄道=近鉄は20日、車掌が乗務中に私用のスマートフォンを操作していたと発表しました。
近鉄によると31歳の男性車掌は、2020年12月ごろから今月17日まで、京都線や橿原線を走行中の列車の乗務員室内で、私用のスマートフォンを操作していました。
直近の調査で、ことし5月10日から6月17日までの間に、14回使用したことがわかっているということです。
近鉄では本来、乗務員は出勤の点呼の時に、スマートフォンの電波を遮断する専用の袋に入れて収納し、鍵をかけて、休憩のときなどだけ使用するよう定められています。
しかしきのう=19日、この男性車掌がスマートフォンの入った私物の袋を乗務員の詰め所に忘れたことで、収納すべき専用の袋に収納していないことが分かったということです。
また男性車掌は、出勤の点呼の際には、現在使用している通信機能のない別のスマホを専用の袋に入れて鍵をかけ、私用のスマートフォンを私物の収納袋に入れて乗務中に操作していました。
近鉄は「改めて全乗務員への教育・指導を徹底し、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。