去年、ニワトリの一種「シャモ」を盗み、飼い主の男性にけがをさせた罪などに問われた男に対し、福岡地裁は20日、懲役8年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、福岡県鞍手町の無職・来原満一被告(34)です。
判決によりますと、来原被告は去年7月、鞍手町の77歳の男性が飼育するシャモ1羽などを盗み、男性から逃走を阻止されたところ、車を急発進させてけがをさせました。
20日の判決公判で、福岡地裁の井野憲司裁判長は「窃盗を繰り返して4度服役しているが、出所後3カ月で犯行に及んでいて、常習性の根深さが際立っている」と指摘。
さらに、「高齢の被害者に対して車を急発進させる犯行態様は危険で、公判では不合理な弁解に終始している」として、来原被告に懲役8年の判決を言い渡しました。