灼熱の梅雨は19日も続いています。ジリジリと照り付ける太陽。
JR岐阜駅前にある黄金の織田信長像は、いつにも増してキラキラと輝いていました。
19日、全国で最も暑かったのは岐阜・多治見市。36.9度を観測しました。
街の人は「8月を考えると怖い」「暑くて(ジャケットが)着られない。お客さんからもジャケット着ていたら『逆に暑いから脱いで』と。顔も暑苦しいので、そっちの方がいいのかなって…」などと話しました。
19日、猛暑日を記録したのは全国56地点でした。
そんな中、逃げ場がないのがゴルフですが、埼玉・飯能市のゴルフ場が導入したのは、その名も「クーラーカート」。
カートにクーラーを設置。
5度から26度まで温度設定が可能で、ここでは約20台が稼働しています。
ゴルファー:
ダラダラ汗かくから、(エアコンが)あるとゴルフが快適になる。スコアがよければもっと快適。汗のかき方が全然違う、あしたが楽だと思う。
ゴルフコースで涼を感じていたのは、ゴルファーだけではありません。
ボールを追って炎天下を走るキャディー。
ここでは、全員がファン付きの作業服を着ています。
コースアテンダント・渡部津智江さん:
今までよりも汗をかく量が半分以下。いつもは走っているから汗がたらたら時々目に入ったりもあったが、これを着るようになってなくなった。
このゴルフ場は、ゴルファーやキャディーを暑さから守るため、熱中症対策に5000万円以上をかけたといいます。
武蔵丘ゴルフコース・松本健輔総支配人:
夏のゴルフが生命に関わる部分がでている。ただ「夏でもゴルフをしたい」お客さまの要望をかなえるため思い切って(クーラーカートを)全台稼働して少しでも暑さをしのげる形を提供したい。
19日、東京都心では33.5度を観測。
江戸川区にある動物園では、人気者のペンギンがプールで暑さをしのいでいました。
水温は暑さで温かくならないように機械で15度に管理されています。
暑さに弱いレッサーパンダは冷房の効いた室内で涼んでいました。
たっぷりクールダウンすると、元気に外へ飛び出してきます。
太陽のもと、来場の親子は暑さをしのぐレッサーパンダをうらやましそうに眺めていました。
来園者:
(レッサーパンダは)エアコンが効いている?いいなぁ…見てる方がつらいよね。(Q.きょうの暑さは?)ヤバいです。ヤバいよね?超汗だくじゃん!めっちゃ汗かいている。つらいです… ねぇ?
目がパッチリでひげが長いオタリア。
プールに投げ込まれた特製の氷のボールにご満悦です。
動物園も危険な暑さから動物を守ろうと懸命です。
危険な暑さが続く日本列島。
東京消防庁によると、午後3時までに都内で合わせて54人が熱中症の疑いで緊急搬送されました。
このうち、80代の男性1人が重篤な症状、80代の女性1人が重症です。
東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分補給をすることや冷房などを利用し温度調整することなどを呼びかけています。
20日も西日本を中心に引き続き熱中症に厳重な警戒が必要です。