林業に携わる雲南市の企業と大阪の産業廃棄物処理業者が排出された二酸化炭素を森林整備によって埋め合わせるオフセットクレジットの売買契約を新たに結び、6月5日、契約式が行われました。

オフセットクレジットの売買契約を結んだのは、雲南市の田部グループ・たなべたたらの里と大阪市の産業廃棄物処理業の嶋袋商店です。
雲南市吉田町で行われた契約式には両者の代表と仲介した山陰合同銀行の関係者が出席。契約を証明する木製プレートがたなべたたらの里の浅田専務から嶋袋商店の嶋袋社長へ手渡されました。

オフセットクレジットは環境省が2013年から始めた制度で、企業などが排出する二酸化炭素を森林整備によって吸収、削減し埋め合わせする制度です。
嶋袋商店が田部グループがもつ200トン分の排出権を200万円で購入。
山陰合同銀行が2社を仲介、大阪の企業との間で売買契約を結ぶのは田部グループにとって初めてだということです。

嶋袋商店・嶋袋大三社長:
「非常に良い取組みだと思う。今回この様な経験をさせてもらい今後、島根県と協力して何かできればと思っている」

山陰合同銀行尼崎支店・横野博昭支店長:
「山陰との繋がりを一つでも多く作って利益がもたらせれることになれば繋いだ甲斐がある」

契約締結を記念して、嶋袋商店と山陰合同銀行がたなべたたらの里が所有する山林にヒノキを植樹しました。
3社は今回の契約をきっかけに、環境に配慮した新たなビジネスにつなげていきたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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