イランは13日、イスラエルが戦争を始めたとしてイスラエルに向けてミサイルを発射し、大規模な報復攻撃を行いました。
イランは13日夜、イスラエルがイランの核施設などを攻撃した報復として、ミサイルを発射しました。
イスラエル軍によりますと発射されたミサイルは100発未満で、イスラエル軍は迎撃しましたがいくつかのミサイルは落下し、国内メディアなどは1人が死亡し60人以上が負傷したと伝えています。
イランの最高指導者ハメネイ師は、「イスラエルが戦争を始めた。強烈な打撃を与える」という声明を出しました。
一方、イスラエル軍はイランによる核兵器の製造を阻止するためとして、イランのナタンズにある核施設に続き、中部イスファハンにある核施設を攻撃するなど、情勢は緊迫の度を増しています。
こうした中、国連の安全保障理事会は13日、対応を協議する緊急会合を開きました。
各国は緊張の高まりに懸念を示し、イスラエルとイラン双方に自制を呼びかけました。
イランはイスラエルの攻撃に「断固とした対応を取る」と報復を明言する一方、イスラエルは「世界全体を危険にさらす脅威を阻止するために行動した」と攻撃の正当性を主張しました。