富山県砺波市で家屋の解体工事がある理由で延期になりました。
その理由とは。
*リポート
「解体工事を間際にした建物ですが、あちらには燕の巣があります。今ちょうど親鳥がヒナをあたためています」
砺波市内の解体予定の家屋にいたのは、可愛らしい小さなツバメのヒナです。
29日も親鳥が巣のヒナにせっせとエサを運んだり、ヒナを温めたりとまさに子育ての真っ最中です。
ツバメの巣を発見したのはこの家屋の解体工事を請け負っている業者で、工事開始を目前にした27日見つけました。
*工事請負業者の男性
「生まれたてかと思うくらいの産毛だらけで。(巣立ちまで)どれだけかかるのかと…こんな可愛らしいヒナがいて小さい命を人間の都合で奪いたくない」
鳥獣保護管理法では、ツバメの卵やヒナのいる巣を移動させたり撤去するには県の許可が必要で、さらに、県鳥獣保護センターによると、巣を移動させると親鳥がヒナを育てることを放棄してしまう可能性が高いといいます。
工事関係者たちはヒナの命を優先するため、ヒナが巣立つまでのおよそ20日間、解体工事を延期することを決めました。
*工事請負業者の男性
「即決だった。(工事関係者)みんなが小さい命を大事にしたい。ここはなくなるけどね。(来年は)自分の住みか探せよ」