大町市(長野県)が発注した工事の入札に関する情報を業者にもらした疑いで市の職員で、現在、山岳博物館の館長を務める男が逮捕されました。警察は博物館などに家宅捜索に入りました。

(記者リポート)
「県警の捜査員が家宅捜索に入りました」

5月22日午後5時過ぎ、長野県警の捜査員が大町市の山岳博物館と市教委スポーツ課の事務所に家宅捜索に入りました。

市の職員で博物館の館長を務める牛越秀仁容疑者57歳を入札妨害の疑いで逮捕したためです。

調べによりますと、牛越容疑者は2024年12月、市教委が発注した市立図書館の照明工事の一般競争入札で、業者に設計額に近い額を教え落札させた疑いが持たれています。

この業者は電気設備会社・信光実業大町支店で、1386万円で落札したということです。入札には信光実業を含め2社が参加していました。

牛越容疑者は当時、教育委員会事務局のスポーツ課に在籍していましたが、この工事の担当ではなかったということです。

大町市:
「申し訳ありませんでした」

逮捕を受け、牛越市長と教育委員会が陳謝しました。

警察は認否を明らかにしていませんが、市の聞き取りに対しては、「業者の担当者はよく知る人物だった、軽率だった」などと話し、反省しているということです。

警察は業者から見返りがあったかなども詳しく調べています。

長野放送
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