愛媛県宇和島市で去年10月に住宅など9棟が燃えた火事で、自宅に放火した罪に問われている男は、同居している女性が家出し悲観的になって犯行に及んだことが20日に分かりました。
現住建造物等放火の罪に問われているのは、宇和島市川内に住んでいた阿部安明被告(73)です。
起訴状などによりますと、阿部被告は去年10月13日午後10時半頃、自宅に火をつけ木造2階建て約60平方メートルを全焼させた罪に問われています。
松山地裁では20日に初公判が開かれ、検察は犯行の動機について、同居する女性(70代)が家出し、連絡が取れなくなって悲観的になったことを示しました。
また犯行前に女性に対し「もう俺に死ねゆうことやろ。今から灯油をまくから」などと音声メッセージを残していたことも明らかにしました。
この事件では阿部被告の自宅のほか住宅など8棟が焼けていて、事実関係に争いはなく、量刑が争点になっています。
事件は裁判員裁判で裁かれ5月21日に結審し、23日に判決が言い渡されます。
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