イスラエルは20日、カタールで行われているイスラム組織ハマスとの停戦協議が停滞しているとして代表団を帰国させると発表しました。
停戦交渉をめぐり、イスラエルはパレスチナ自治区ガザからのハマスの追放と武装解除を求めていましたが、ハマスが拒否し続けているなどとして20日、協議の場であるカタールから代表団を帰国させると発表しました。
仲介役であるカタールのムハンマド首相兼外相も20日、「双方の間には根本的な隔たりがある」と交渉が進展していないことを明らかにしました。
こうした中、イスラエル軍のザミール参謀総長は20日、「ハマスが敗北するまでガザ地区の軍事作戦を拡大し、さらなる領土を支配する」と攻撃を強化する考えを示しています。
一方、イスラエル当局は20日、支援物資を積んだトラック93台がガザ地区へ入ったと発表しましたが、ガザ当局は栄養不足などで326人が亡くなったと明らかにしました。
人道状況が改善する見通しはいまだに立っていません。