立憲民主党の野田代表は、68歳の誕生日を迎えた20日、党の会合であいさつに立ち、同い年である石破首相との党首討論に向けて意気込みを語った。
党の常任幹事会の冒頭、野田氏は、コメの価格高騰が続く中での江藤農水相の「私はコメは買ったことがない。売るほどある」との発言について、「このタイミングで重い責任を持つ人がこんな不適切な暴言を吐くことは許されることではない」と批判した。
さらに、「コメの価格は去年に比べて倍になり、夕げの支度の準備、子どもの弁当作りに苦労されている方がたくさんいる。5kg買うのも大変だということで、買い控えをしている人たちもたくさんいるときに、国民感情を逆なでする発言だ」と指摘した。
そのうえで、江藤氏について、「引き続きコメの価格形成あるいは流通の改善などの仕事ができるのか。国民は信用しないのではないか。その任にあらずだ」との認識を示した。
野田氏は、21日に開催される石破首相との党首討論では「厳しく任命権者にも問いただしていかなければいけない」としたうえで、「物価高や年金の問題など厳しく対決していきたい」との考えを示した。
そして、「恥ずかしながら齢(よわい)を一つ重ねてしまった。68歳の同い年対決で30分一本勝負だ」と格闘技ファンならではの表現で党首討論への意気込みを語った。