数学のノーベル賞とも呼ばれる「アーベル賞」の授賞式が行われ、日本人として初めて選ばれた京都大学の柏原正樹・特任教授に盾が授与されました。
賞金は日本円で約1億円です。
優れた業績を上げた数学者に贈られる「アーベル賞」の授賞式が20日、ノルウェーの首都オスロで行われ、柏原さんはノルウェー国王からガラス製の盾を受け取りました。
授賞式でのスピーチで柏原さんは「数学において新しいものを想像することが大切である、という恩師の教えが研究者としての指針となった」と話し、妻への感謝も述べました。
日本人で初めてアーベル賞を授賞した柏原さんは、代数解析学で重要な役割を果たす「D加群」と呼ばれる理論を確立したことなどが評価されました。