今年夏に予定されている参議院議員選挙は、7月20日の投開票が有力視されています。
選挙まで約2カ月、県内でも各政党の関係者が動きを活発化させています。
自民党現職 古賀友一郎 氏
「物価高、これを上回る物価高に負けない賃上げ」「先の明るい経済状態をつくっていかない限り、この国の経済は立ち直らない」
地元・諫早市で街頭に立ったのは自民党・現職の古賀友一郎さん(57)です。
国会議員や県議会議員などと連携し、国会が休みとなる大型連休を利用して長崎市や県北もまわり、実績をアピールします。
自民党 山本啓介 参院議員
「中央での活動、まさしくそれは」「長崎市ならではの事情や都合を国の政策へと変えていく、反映していく。その仕事を担っているのが古賀友一郎さんなんです」
県議との公認争いもあり、正式に出馬を表明したのは今年2月。
自民党の関係者は「地元での活動が見えず、出遅れている」と焦りをにじませます。
自民党 里脇清隆 大村市議
「自民党として、あるいは古賀先生として、どういうふうなことをやっていくんだっていうことを、有権者、国民が興味を持つ関心を持つお話をしていただかないと」「地縁、血縁で上がれるものではありませんので」
官僚出身で、経済産業副大臣などを務める古賀さん。
国の将来を考え、水素エネルギーで脱炭素社会の実現など、大きなビジョンを掲げますが、その重要性をどう伝えるかが課題です。
自民党現職 古賀友一郎 氏
「実生活とどうやって結びつけて訴えていくかというのは、なかなか難しい面もありますので、そこは課題かなという認識は持ちました」
今月3日、佐世保市の黒島教会に国民民主党の玉木雄一郎代表の姿がありました。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「何とか手取りが増えるような政策をやっていきたいな、と」
長崎選挙区に擁立する県連幹事長の深堀浩さん(59)とともに、政策をアピールします。
国民民主党 新人 深堀浩 氏
「しっかりと地元に残って生活ができて、子育てができて高齢者の皆さんが健やかに安心して暮らせるような島の社会を維持できるようにするのが、私は政治の役割だと思うんですよ」
長崎市議会議員を経て、県議会議員を4期務めましたが課題は知名度不足。
2024年10月の衆院選で議席を4倍に増やし、勢いのある”国民民主”の看板を前面に押し出し、街宣車で離島を含む県内各地を回っています。
大型連休でにぎわう佐世保市中心部にも足を運び、参院選でも議席数を増やし、政策実現力を高めたいと強調します。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「皆さんの手取りを上げる。103万の壁を178まで上げると言ったら、上げきるまで頑張りたいと思います。でもそのためには、今の私たちの力と数だけではまだ力不足なんです」「この夏を深堀浩と一緒に日本の政治を変える夏にしていきたい」
共産党県委員会で常任委員を務める筒井涼介さん(31)です。
31歳とフレッシュさを打ち出しました。
共産党 新人 筒井涼介 氏(31)
「消費税5パーセントを今すぐ緊急減税。中小企業を支援しながら最低賃金1500円へアップ。こうした皆さんの暮らしを応援する政策たくさん持っています」
ひとり親家庭で学生時代に苦労した経験に触れ、学費の無償化や減税などの政策実現に向けて奮闘すると訴えました。
また、核兵器禁止条約に署名・批准すべきだと強調します。
参政党の黒石隆太さん(33)です。
国政選挙への挑戦は2024年の衆院選に続き2回目。
長崎、そして日本を変えたいと長崎市消防局を退職し、政治の道を歩んでいます。
参政党・新人 黒石隆太 氏(33)
「今の日本の政治を作り上げた政治の体制、古い政治体制、そのものを変えない限り、政策は変えられないと思っているからです」
税金の国民負担率を50パーセントから35パーセントに下げるなど、減税政策を掲げ、新たな選択肢として浸透を図ります。
7月3日公示、7月20日投開票が有力視される参院選。
選挙まで約2カ月。
県内でも徐々に候補者の動きが本格化しています。