立憲民主党など野党5党の国対委員長が20日、国会内で会談し、江藤農水相の18日の講演での「私はコメは買ったことがない。売るほどある」との発言をめぐり、江藤農水相対する不信任決議案の提出を検討する方向で一致した。
会談後、立憲の笠国会対策委員長は、江藤大臣の辞任か、石破首相による更迭が必要だとの認識を示した上で、「明日の党首討論で、総理自身の発言がなければ、あるいは事態が動かなければ、大臣の不信任決議案の提出の検討に、入りたい」と述べ、21日の党首討論後に野党各党で対応を判断する方針を示した。
また、立憲の小川幹事長は会見で江藤農水相について「とんちんかんぶりというか、本当に国民感覚からかけ離れすぎというか、自らを客観視する力がずいぶん欠けておられるんだなという印象」と述べた。
さらに「任にあたわない、資質に欠けることが今になってこういう形で明るみに出た」と述べ、「結果を出されるとか何とか色々仰るのでしょうが、今までやってきて結果を出せない人がどうすれば出せるのかということが甚だ疑問」「まずはご本人、ひいては任命権者の責任は極めて重くなる一方ではないか」と強調した。
その上で小川氏は「不信任決議案等はこれは非常に重い決議案になるので、選択肢として可能性は排除しない」と述べ、「あらゆる状況を見極めて、あまり乱発するような話でもないので、しっかりと政権の対応なり姿勢を総合判断すべきだ」との考えを示した。