18日、三重県の新名神高速道路下り線を猛スピードで逆走する車がドライブレコーダーに捉えられた。逆走し車2台と衝突し、逃げた疑いで逮捕されたのはペルー国籍の男。警察への取材で、高速道路上でUターンして、そのまま逆走を始めたとみられることが明らかになった。

高速道路を猛スピードで“逆走”

三重・松阪署で20日午後1時過ぎ、警察官に連れられ、しっかりとした足取りで歩く短髪姿の男。

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逮捕されたペルー国籍の会社員、ロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者(34)。

ロッシ容疑者は18日、三重・亀山市の新名神高速下り線を乗用車で逆走して、車2台と衝突し、逃げた疑いが持たれている。

猛スピードで逆走する青い車が捉えられた、ドライブレコーダーには、「うわぁ!えぇ!?逆走?」「めっちゃ怖い」「びっくりした、初めて見た」と叫ぶ声も残されていた。

車は片側2車線の追い越し車線を走り続け、ヘッドライトはパッシングするかのように光っていた。

逆走車に気が付いた車は、急ブレーキをかけながら慌てて車線変更し、何とか衝突を回避している様子も確認できた。

雨が降っていないのにワイパーを激しく動かす逆走車
雨が降っていないのにワイパーを激しく動かす逆走車

また、逆走車は雨が降っていないにもかかわらず、ワイパーを激しく動かす様子も見られた。

逆走車は車2台と衝突し、さらに避けようとした車など4台が絡む事故も発生し、女性4人がけがをしている。

高速道路で“Uターン”し逆走を…

捜査関係者によると、逃走していたロッシ容疑者は19日朝、1人で滋賀県の長浜警察署に歩いて出頭してきたという。

車は三重・四日市市の路上で発見され、車体の左前方には白い傷などが残されていた。

高速道路の本線上でUターンをして逆走を始めたとみられる逆走車
高速道路の本線上でUターンをして逆走を始めたとみられる逆走車

その後の警察への取材で、ロッシ容疑者は、何と高速道路の本線上でUターンをして、そのまま逆走を始めたとみられることが分かった。

調べに対し、ロッシ容疑者は逆走を認めたうえで、「2台の車には当たっていなくて1台だけです」と供述している。

少なくとも10km以上逆走したとみられるロッシ容疑者だが、警察は、目撃情報から同乗者がいるとみて逆走した理由などを調べている。
(「イット!」 5月20日放送より)

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