特殊詐欺で今年最高額の被害です。
富山県富山市の80代の女性が警察官などをかたった特殊詐欺で6700万円あまりをだまし取られました。
県警は警察官を名乗る人物から電話があった場合は、家族などに相談するよう呼びかけています。
富山南警察署によりますと、先月16日、富山県富山市に住む80代の女性の自宅にNTTの職員を名乗る男から「東京都内であなた名義の携帯電話が契約されている。警察から電話がある」と電話がありました。
その後、警察官を名乗る男から「逮捕した人物があなた名義の携帯と通帳を持っていた。マネーロンダリングの疑いがある」など言われ、LINEでのやり取りを指示されました。
そのあと、警察官を名乗る男や検事を名乗る男から「あなたのお金を捜査する必要がある。口座を開設し、お金を全て送金して」などと指示され、女性は複数回に渡って現金を振り込み、あわせて6747万円騙し取られました。
警察によりますと、はじめに女性にかかってきた電話は「+」から始まる国際電話とみられ、県警は国際電話とみられる番号には出ず、かけ直さないよう呼びかけています。
また、今年に入り富山県内で確認されているオレオレ詐欺12件全てが警察官を名乗る詐欺です。
警察は警察官を名乗る人物から電話があった場合、名前や所属部署などを確認し、電話を一旦切ること、そして、家族などに相談するよう呼びかけています。