唐津市にある国の特別名勝「虹の松原」を松くい虫による被害から守ろうと20日午前上空から薬剤散布が行われました。
この取り組みは、松を枯らす線虫を運ぶマツノマダラカミキリが羽化し活発化する前に駆除しようと国が県・唐津市と連携して毎年この時期に行っています。
薬剤の散布は、虹の松原内の県道や周辺道路を規制し交通量や人通りの少ない20日午前5時過ぎから開始。
ヘリコプターから虹の松原約143ヘクタールを15回飛行して薬剤がまかれました。
周辺には住宅や幼稚園、駅などがあるため、残りの約65ヘクタールは事前に地上散布が行われたということです。
【佐賀森林管理署 吉岡哲也署長】
「今後も地元の方々や関係者と連携して虹の松原の保全に努める」
薬剤の散布は、1972年に年間1900本を超える被害を受けた翌年から行われていて昨年度は274本の被害木が確認されたということです。