自転車の安全運転は、自分の命を守る事に繋がりますが、自転車事故を年齢別に見ると実は「16歳」が圧倒的に多いというデータがあります。
まさに「魔の16歳」とも表現できる現状を取材しました。

こちらはドライブレコーダーの映像です。
右側の信号待ち自動車の間から自転車が…。制服を着ていることから中高生と見られます。
またこちらの映像には、車道に広がって走る自転車の集団が…こちらも制服姿です。

こうした自転車の事故を年齢別にみると、警察庁が公表した2024年までの過去5年間のデータでは、高校1年から2年にあたる「16歳」が圧倒的に多く、全年齢の4割を占めています。なぜ16歳の自転車事故が最も多いのか、島根県警に聞くと…。

島根県警交通企画課・竹内康二課長補佐:
4月からは新学期、新年度が始まるというところで、新しく学校に通われる方、新しい通学路等で通われる方がいらっしゃることから、事故も多く発生しているのではないか。

進学に伴い通学路が変わることや自転車での通学距離が長くなることなどが考えられると分析します。
また、自転車事故によるけが人や死者の数を月別で見ても4月から右肩上がりとなり、新しい通学路に慣れ始めたであろう6月が年間最初のピークになっている事がわかります。
このため警察は、国の交通安全対策会議が策定した「自転車安全利用五則」に従って自転車が守るべきルールの徹底を呼びかけています。

島根県警交通企画課・竹内康二課長補佐:
自転車は軽車両、車の仲間であります。車と同じように人が守らなければならない交通ルールというものがありますので、しっかり交通ルールを守って安全運転していただければ。

中でも島根県警が最重点のひとつに置いているのが、「ヘルメットの着用」です。
中学校では多くの学校で校則となっているものの、高校ではまだ校則になっていないところも多いといい、高校生世代へのヘルメット着用を強く訴えています。

島根県警交通企画課・竹内康二課長補佐:
万が一交通事故に遭われた際に、多くの方は頭部のけがによって亡くなられる方が多くいらっしゃいます。自転車に乗る際には必ずヘルメットを着用して、被害軽減に努めてほしい。

若い10代の高校生世代に多い、自転車の事故。交通ルールの厳守が自らの命を守るという事実を確認し続ける事が必要です。

TSKさんいん中央テレビ
TSKさんいん中央テレビ

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