高知市の小学校でプール授業の再開に向け準備が進んでいます。しかし、現場の教師は大きな悩みを抱えています。課題と現状を取材しました。

高知市教育委員会 学校教育課 山本儀浩チーム長:
「先生方も非常に不安を抱えている。肌で感じている」

高知市教育委員会 学校教育課の山本儀浩さんです。プール授業の再開に向け市内の小学校をまわり、教職員の悩みや課題の解決にあたっています。

16日は第四小学校を訪れました。第四小学校は去年(2024年)老朽化したプールを解体したため、この夏は近くの第六小学校でプール授業ができるよう準備を進めています。

第四小学校 刈谷美和教頭:
「何か起きたときに第六小学校の先生と連携をとって、救急車を誰が呼ぶのとか」

事故再発防止に向け、高知市教育委員会は4月に安全管理マニュアルを各学校に示しました。大きなポイントは指導者と監視者を3人以上配置することです。

高知市教育委員会 学校教育課 山本儀浩チーム長:
「AEDをとりにいく、119番通報する、職員室に応援を呼ぶ。最低3人は必要になる」

小学生が2人1組となり互いの安全を確認する「バディシステム」も新たな挑戦です。

第四小学校 刈谷美和教頭:
「バディを使いながら、浮くことを大事にしながら楽しむ。イメージがなかなか…」

水泳授業の再開を支援する動きも。高知市の介良潮見台小学校です。保護者らで結成する「父ちゃんズクラブ」が学校にはたらきかけ、ボランティアでプールを清掃しました。

地域住民:
「保護者でもかまわなければ参加して、プールの監視を先生とできたら」

地域住民:
「プールの授業は大事なのでぜひ再開してもらいたい」

市の教育委員会は今後、各学校の安全対策をチェック。問題ないと判断された学校は6月9日以降、順次水泳授業を再開する方針です。

高知さんさんテレビ
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