去年(2024年)高知市の自宅で同居していた母親を殺害した罪に問われている男の裁判が16日に開かれ、検察は懲役16年を求刑しました。

殺人の罪に問われているのは、高知市十津の無職・三谷聡被告(47)です。起訴状によりますと三谷被告は、去年6月、同居する母・田鶴子さん(当時76歳)の首をロープで絞め、首を包丁で複数回刺すなどして殺害した罪に問われています。

これまでに検察は、事件前日に父親の死亡を知った被告が、認知症の母親と2人で暮らしていくことが面倒になり犯行に及んだとして「自己中心的で動機や経緯に汲むべき余地はない」と指摘。

また、犯行の途中で「やめて」と制止を求める母の首を被告が複数回突き刺すなど極めて残忍であるとして、懲役16年を求刑しました。

一方弁護側は、何のためらいもなく母を殺害した犯行について「パーソナリティ障害」が強く影響しているとするほか、計画的ではなく突発的に行為に及んだとして、懲役5年を求めました。

判決は5月20日に言い渡されます。

高知さんさんテレビ
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