小学校で案内されたイベントを巡り返金トラブルを訴える声が相次いでいます。
発端は小学校で配られたチラシでした。

被害を訴える母親:
国際交流イングリッシュキャンプです。

復興支援を掲げる団体が運営するこの英語キャンプ。
ホームページでは、子供たちが外国人と楽しそうに学ぶ動画が公開されています。

被害を訴える母親:
(チラシは)小学校からもらってきた。疑わないじゃないですか。

イベントの後援には、全国各地の教育委員会名がずらり。
実際にチラシが配られた小学校があるさいたま市に確認すると、「後援していることは事実」だと回答しました。

取材した母親は、娘の参加費3万円余りを振り込みましたが、その後何の音沙汰もなかったといいます。

被害を訴える母親:
100回くらい電話した。何度も何度もしつこく電話した。3月、4月、5月と電話をかけ続けた。一向につながらなくて、メールも何度かしたが自動返信がくるだけ。

そしてようやく連絡があったのは、キャンプ予定日目前の13日のことでした。

被害を訴える母親:
キャンプの人数が足りなかったため中止になりましたっていうメールが来たので。中止になったのなら、いち早く返金すべき。詐欺まがいの団体なのかと思った。

小学3年生の娘:
準備いろいろしていたのに中止になったから悲しい。

被害を訴える母親:
返金はないんだろうなとしか思えない。最初から最後までずさんですね。

同じ返金トラブルは中国地方でも確認されていて、被害者は全国にいるとみられます。

そこで、取材班がキャンプ運営団体の関係者に話を聞くと、「2024年9月くらいから、返金依頼が来ても返金できない状態になっていた。最近はクレームが多すぎて対応ができていない」と答えました。

さらに、団体の前代表の男性は、過去に別の会社でコロナ対策の助成金を不正受給していたことが判明。
その男性の携帯電話にはつながりませんでした。

子供の楽しみを奪うトラブルへの誠実な対応が求められています。