16日、鹿児島市で民間の人が管理する「嘱託警察犬」の競技会が行われました。
犯人が逃げたなどの想定で、警察官が歩いた道をたどって発見する「足跡追及」という競技。
挑むのは「嘱託警察犬」と呼ばれる一般の人が訓練した警察犬です。
地面に鼻をつけてにおいをたどり、警察官が置いていったキーホルダーなどを見つけ出します。
16日、鹿児島市の桜島で行われた嘱託警察犬の訓練競技会。
60回目の今回は8頭の嘱託警察犬が参加しました。
多田百合香記者
「山の中に行方不明者がいる想定で指導手と一緒に捜索に出かけます」
こちらは「山の中にいる行方不明者を捜す」という想定で、隠れている警察官を見つけ出す「捜索救助」という競技。
2024年、この競技で2位になった「イダちゃん」です。
意気揚々とスタートしましたが、灰が降り火山ガスのようなにおいが漂う中、実力は発揮できなかったようです。
指導手・西谷輝利さん
「ダメだった。元々はこんなではないが犬がバテてる。俺もバテてる」
しかし、指導員の西谷さんは嘱託警察犬の実績についてこう話します。
指導手・西谷輝利さん
「行方不明者の捜索あります。消防でも見つからなかったが嘱託警察犬は行って30分で見つけた。指導手の若い人が増えてほしい」
指導手・竹原尚人さん
「警察犬を訓練しようと思うとお金と時間がかかる。若い人はそこまでゆとりがないのでは。(指導手に続く人が)なかなか出てこない」
県警によりますと、県内では2025年、4月末までに7件の嘱託警察犬の出動があり、そのうち1件が行方不明者の発見につながったということです。