北陸新幹線の大阪延伸について12日、東京で開かれた沿線代表による建設促進の大会で、従来通り「小浜・京都ルート」での早期開業を国に求めていくと決議した一方で、石川県からはルートの再考を求める声が上がりました。この大会を終えて迎えた16日の会見で、福井県の杉本知事は「小浜・京都ルートで結束した」と手ごたえを強調しました。
  
定例会見で杉本知事は、東京で開かれた北陸新幹線の建設促進大会を振り返りました。
   
福井県の杉本達治知事:
「小浜・京都ルートで行くんだという声が各県から出てきて結束した感じがあったと感じている」
  
今回の大会では大阪までのルートを巡り、石川県サイドから「小浜・京都ルート」ではなく「米原ルート」の再考を求める動きがあったものの、従来通り「小浜・京都ルート」での早期開業を求める決議を満場一致で採択しました。
 
杉本知事は「一糸乱れずは何事においてもほぼないと思う。皆さんの様々な意見を全体の中で調整をしながらやっていく。今後も、総意をまとめる努力を続けていくために大切なのは国にしっかり伝えていくことだ」と話しました。
  
このように杉本知事は冷静に受け止め、小浜・京都ルートの2026年度の認可・着工を目指していくと強調。「一義的には、国と機構が動くこと。我々は要請する側だが、放っておくということでもない。できるだけ客観的な状況で、メリットがあることを知ってもらい、この国家プロジェクトは重要だという機運醸成に力を尽くしていきたいと考えている」としました。

福井テレビ
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