ことし1月~3月のGDP(=国内総生産)速報値は、実質の伸び率が前の期に比べマイナス0.2パーセントとなりました。1年間続いた場合の年率に換算するとマイナス0.7パーセントで、4四半期ぶりにマイナスとなりました。
一方、自民党の森山幹事長は15日夜、東京都内の講演で消費税減税に慎重な考えを改めて示しました。
GDPマイナス成長の中で、森山幹事長が消費税減税に消極的な姿勢を示したことについて、京都大学大学院・藤井聡教授は「ケチが日本を滅ぼす」と述べました。
■『“ケチ”が日本を滅ぼす』と藤井教授
【京都大学大学院 藤井聡教授】
「この2つのニュースを見て思ったのが、『“ケチ”が日本を滅ぼす』」
「今、経済がまさに4四半期ぶりマイナスになっているんです。そんな中で、経済を上向きにしないと、皆さんの暮らしが苦しくなるだけじゃなくて、政府の税収も減るんです。GDPがマイナスということは、税収が減ってしまうことなんです」
「今、減税をしっかりしていくと成長することができますから、皆さんが豊かになると同時に、税収も上がるんです。トリッキーな話に聞こえるかもしれませんが、時に減税をすることが税収を増やすこともあるんです」
■「今こそ減税が必要だと見えてくるはず」と藤井教授
【京都大学大学院 藤井聡教授】
「増税をすることが税収を減らすこともあるんです。これまで過去に増税をしたことが3回ありますけど、3回のうち2回において税収が減っているんです」
「森山さんは、政府の財政をちゃんと考えないといけないと言っていますが、森山さんこそちゃんと政府の財政を考えていただきたい。今こそ減税することが必要だと、しっかり見えてくるはずなんです。すなわち『ケチが日本を滅ぼす』」
(関西テレビ「newsランナー」 2025年5月16日放送)