静岡県伊豆の国市が行うふるさと納税で、人気を集めていた返礼品の製造会社が突然事業を停止し、連絡がつかない状態となっていて困惑が広がっています。
伊豆の国市内の湧き水をボトリングした「伊豆の天然水」。
「赤ちゃんも飲める超軟水」をアピールし、市の寄付総額の3割はこのミネラルウォーターが占める“超人気”返礼品ですが、製造する会社が突然、事業を停止しました。
村田彬 記者:
あちらが工場ですね。敷地内には数台の車が停まっていて人がいるんでしょうか?中には電気がついています。
事業を停止したのはミネラルウォーターを製造・販売するエムアイファクトリー。
5月15日朝に会社を訪ねると、入り口には「破産手続き開始の申し立てを行う予定です」との張り紙がしてありました。
事務所の中にいた人に話を聞こうしたものの…
事務所の中にいた人:
何も答えられることはありません
このミネラルウォーターは伊豆の国市にとってふるさと納税の主力の返礼品です。
直近3年の寄付総額は4億5000万円前後ですが、すべての年度でこの水が寄付総額の約3割を占めています。
市によりますと、会社側から事業停止についての事前の連絡や相談はなく、今は連絡を取れない状況だということです。
市民からは戸惑いの声が聞かれました。
男性:
ふるさと納税に関わっていた事業者であれば、ちゃんと市役所に連絡を取って「こうなりましたけど、すみませんでした」と一言あってもよろしいんじゃないなと思いますけどね
女性:
返礼品としてやってる、それが無くなるのは大変なことじゃないですかね、伊豆の国市としては
伊豆の国市はこのミネラルウォーターへの申し込みを停止していて、すでに申し込みのあった200件ほどに対しては順次返金や代わりの商品の発送をする予定です。
一体何があったのか?
混乱は続いています。