広大な土地に広がるのは、鮮やかな緑に色づいたキャベツ畑です。
一時は、1玉1000円を超えることもあったキャベツのサイズが、ここにきて巨大化。
価格にも変化が出ているといいます。
訪れたのは、春キャベツが畑を埋め尽くすほどたくさんできていた茨城・古河市の農園。
そこには驚きの光景が広がっていました。
鈴木農園・鈴木弘晃さん:
パンパンに膨れちゃって、割れちゃいそうなくらい大きくなってる。過去一番大きかったかもしれない。
気温の高い日が続いたことで大きく育った“巨大キャベツ”。
育てた鈴木さんもビックリの重さでした。
鈴木農園・鈴木弘晃さん:
これ全然違いますよ!1.5倍くらい重いので。
通常サイズと比べると一目瞭然。
片手でつかめていたのが、両手でないと持てないくらい巨大化していました。
出荷の際には、通常8個入る段ボールに6個しか入りません。
中には、大きくなりすぎて亀裂が入った他、破裂してしまったキャベツまでありました。
鈴木さんによると、卸売価格は2024年は1箱約1000円だったのが、2025年は800円ほどとお得になっているといいます。
農水省によりますと、キャベツの価格は2024年の末から高騰し続け、2025年1月には1kg553円に。
そこから徐々に下がり始めると、最新の価格は257円まで下落。
最高値から、ほぼ半額まで値下がりしたことになります。
そんな食卓の救世主に戻りつつあるキャベツが名脇役として欠かせないごちそうといえば、サクサクの衣をまとったトンカツです。
ジューシーなトンカツの相棒であるキャベツ。
水道橋にある「かつ吉 水道橋店」では、おかわりし放題です。
訪れた客は、「こんなに新鮮なキャベツをいっぱい食べられて幸せですね」「(おかわり自由は)ありがたいですよね」などと話しました。
キャベツの巨大化の影響もあってか、ここでも仕入価格が下がっていました。
かつ吉 水道橋店・品川勝巳店長:
去年はこの半分くらい。(高いときは6000円が)いま1ケース1700円、ここまで下がると思わなかった。うれしい。
キャベツの生育は現在良好で、少なくとも5月中は落ち着いた価格帯が続く見込みだということです。