田畑裕明衆議院議員の次期衆院選を巡る動きです。

自民党富山市連は13日夜に会合を開き、対応を協議しました。

議員で構成する執行部が、田畑議員を富山1区の党公認候補となる支部長に選任しない方針を示しましたが、一部の校下支部から反発の声があがり、結論は持ち越しとなりました。

13日夜、自民党富山市連が開いた総務会。

旧富山市をエリアとする県議や市議のほか、各校下支部の支部長や幹事長など約100人が出席しました。

冒頭、県議の中川忠昭支部長は、次期衆院選の公認候補となる富山1区の支部長選任の議論を進める意向を示しました。

*自民党富山市連 中川忠昭支部長
「これまで問題になってきている第一選挙区支部の支部長問題について意見を伺って市連をあげての戦いに向けてどのように取り組んでいくか前に進めていきたい」

田畑議員を巡っては、これまで、政治資金パーティーでのキックバック分の政治資金収支報告書への不記載や不適切な党員登録が明らかになり、自民党県連は、選挙区支部の支部長への選任を無期限で認めない措置をとっています。

会合は、冒頭以外非公開で行われ、執行部は、県議や市議で協議した結論として「田畑議員をこれ以上支援することはできない」と説明し、支部長に選任しない方針を示したということです。

これに対し、一部の出席者が反発しました。

*出席者
「実際ここに田畑氏を呼んで目の前でこの問題を話せばどうか。欠席裁判はだめだ」

*出席者
「せっかくここまで育ててきた田畑裕明衆議院議員を何らかの形で話をして、この点が悪かった、しっかり謝りなさいと指導的な方策もあるのではないか」

結局、結論には至りませんでした。

*自民党富山市連 中川忠昭支部長
「衆院選後に不適切な党員登録問題が発覚して、それ以上よくなっている訳ではないので、我々議員側はどうやって選挙に勝てるかを考えているということを説明した」
「それに対して田畑衆議院議員を擁護する意見もあった」

田畑議員に対し、県議、市議と校下支部で食い違う見解。

それは、去年秋の衆院選で露呈しました。

議員側は、田畑議員を支援するかどうか党員に問うアンケートの実施を決めましたが、各校下支部から反対意見が噴出し、一転、田畑議員を公認候補として推すことになりました。

党が一枚岩になれない現実。

自民党に逆風が吹く中、夏の参院選への影響を懸念する声も強まっています。

関係者によりますと、13日の会合では、党が独自に行った世論調査の状況が報告され、特に富山1区の厳しい情勢が伝えられたということです。

*自民党富山市連 中川忠昭支部長
「(田畑議員の問題について)それぞれ受け止め方も違っていた部分もあるのではないか。議員と各支部長が意見交換する中で決めていきたい」

混迷が続く衆議院富山1区支部長問題。

自民党市連は、今月25日の定期総会までに方向性をまとめたいとしています。

富山テレビ
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