焼津市に住む女性が警察官などを名乗る男の電話を信じ、約2500万円をだまし取られる詐欺被害に遭っていたことがわかりました。女性はテレビで同様の詐欺に関わるニュースを見て被害に気付いたということです。

被害に遭ったのは焼津市内に住む女性(70代)で、2025年1月、自宅に警察官や検事を名乗る男から「暴力団員の自宅にあなた名義の携帯電話と通帳があった」「事件の共犯者として浮上した」などと電話がありました。

女性は、さらに「あなたに関係がないことを証明する」「紙幣番号を調べるから毎日限度額まで出金してほしい」と言われたため出金を繰り返し、4月29日に男からの指示に従い自宅の玄関前に2480万円を入れたバッグを置いたところ、気づいた時には持ち去られていたということです。

警察によると女性はひとり暮らしで、男から口止めされていたため周囲に相談できずにいましたが、5月に入り警察官を名乗る特殊詐欺に関するニュースをテレビで見て不審に思ったことから被害を届け出ました。

女性が所有していた口座はいずれも1日の引き出し限度額が数十万円だったものの、男から解約したうえで限度額を数百万円に設定した新たな口座を開設して金を移すよう指示され、その後、十数回にわたって現金を引き出していたと見られています。

焼津署は警察が個人の資産を確認することはないとして、注意を呼びかけています。

テレビ静岡
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