トルコの最大都市イスタンブールで今、和食を学ぶ人が増えているそうです。
2024年、日本人とトルコ人のシェフ3人が立ち上げた和食講座。
砥石(といし)を使った包丁の研ぎ方から始まり、針切りやささがきなど、本格的な技術を学ぶことができます。
受講者たちは、薄く長くむいていく、かつらむきにも挑戦します。
トルコの日本料理店では正しい和食が提供されていない店も多く、こうした講座を始めたということです。
講師の堀越俊一シェフ:
日本レストランが少ないので、本格的な日本レストランで勉強することができない。ずっと和食を作ることができるかが課題だと思う。
料理講座では実技だけでなく、おもてなし、日本の文化も授業で教えているといいます。
受講者らは教科書を通して、箸の使い方などのマナーやお辞儀の角度など、接客の極意も学びます。
受講者は、「和包丁は普段使っている包丁と違い、切るのが難しい」「これまで食べてきた和食は、洋食やアジア料理が混ざったものだった。“寿司レストラン”ではなく、純粋な和食を作れるようになりたい」などと話しました。
講座の最後には、日本の農水省が認定する和食試験を受けることになっていて、これまでに21人が合格しています。
アニメなど、日本文化に興味を持って講座を受ける人も多いということです。
講座は食材と包丁の料金込み6週間のコースで、日本円にして1人35万円だということです。