釧路市の寺で現金が入ったさい銭箱を盗んだとして男が逮捕されました。
罰当たりな行為の一部始終を防犯カメラが捉えていました。
寺のお堂に入ってきたフードを被った男。
すると真っ先にさい銭箱の中をのぞきこみ、さらに裏からも見るような素振りを見せています。
約10分後、お参りを終えた男。
別のさい銭箱が気になる様子。
両手で持ち上げると出口に向かっていきました。
さい銭箱の窃盗の瞬間です。
「男は入口近くのこちらのおみくじ用のさい銭箱を手に取り、そのまま立ち去ったということです」(沼田海征記者)
事件があったのは釧路市にある寺です。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、自称・札幌市に住む無職の32歳の男です。
男は5月9日午後2時ごろ、寺にあった現金1000円の入ったさい銭箱を盗んだ疑いがもたれています。
直後に防犯カメラで様子を見ていた寺の関係者が警察に通報。
防犯カメラの映像などから男を特定し事件から翌日、男を逮捕しました。
寺の住職は…
「フードを被ったまま堂内に入ってきて、何度かさい銭箱の様子を物色しているような、なかなかない光景でした」(成田山松光寺 橋爪義秀住職)
結果的にさい銭箱は戻ってきましたが、住職は今回の事件について…
「信じられない、驚いたというような表現が率直な印象。人の物を盗むということは人の道としても決していいとは言えないこと」(橋爪住職)
白昼堂々、さい銭箱を盗んだ男の逮捕時の所持金はわずか40円で、男は「お金がなかったので盗んだ」などと容疑を認めているということです。