愛媛県と高知県の知事交流会議が西条市で13日に開かれ、四国新幹線の実現や南海トラフ地震の対策などに協力して取り組むことを確認しました。

中村時広知事と高知県の濱田省司知事は会議に先立ち、西条市の鉄道歴史パークを視察。記念館で紹介されているのは、旧西条市の二代目市長で国鉄総裁を務めた十河信二。日本で初めて新幹線計画を実現させた郷土の偉人で、担当者からその足跡について説明を受けました。

担当者:
「十河さん、新幹線を71歳の時に総裁になってからどんどん推し進めた。レールの幅が広い鉄道がこれからは有用なんだとずっと感じて勉強してきた」

このあと知事らは施設に展示されている「0系新幹線」を見学しました。

館長:
「飛行機の形を取りいれて、それまでは食パンみたいな機関車や電車が多かった」

車両の中も当時のまま。運転席では当時として最新の機械が備わっていたものの全てアナログ形式だった説明を受け、2人の知事は新幹線の生みの親の足跡を感じながら四国新幹線の実現へ気分を盛り上げたあと、交流会議に臨んで整備を目指し意見を交わしました。

中村知事:
「四国が一体となって瀬戸大橋経由の路線も共通認識になりました。大いに機運をあげていきたい」

濱田知事:
「瀬戸内側から救援の物資、人員が入っていただくための貴重なルートになる。防災という観点からこの四国新幹線の実現を図っていかなければならない」

2人の知事は、四国新幹線の実現に向けて改めて協力して取り組むことのほか、防災面で南海トラフ地震などの災害発生時に、医療チームの派遣など応援体制の連携することを確認しました。さらにインバウンド客のさらなる獲得に向け、愛媛と高知を巡る新たな観光ルートの開発を進めたいなど意見が上がりました。

来年の交流会議は高知県で開催される予定です。

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テレビ愛媛
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