きらやか銀行は2024年度の決算について、最終的な損益が前の年の244億円の赤字からV時回復し5億円の黒字になったと発表した。西塚頭取は「最低限の課題はクリアした。再建を加速させる」と意気込みを語った。

きらやか銀行は13日に会見を開き、2024年度の決算が「減収増益」になったと発表した。

一般企業の売上高にあたる「経常収益」は170億8300万円で、前の年と比べ1億8800万円減った。
日銀の利上げに伴い貸出金の利息が増えた一方で、振込手数料といった役務取引などの利益が減ったのが要因。

そして注目されたのが最終的な利益にあたる「当期純利益」。
前の年、過去最大となる244億円の赤字だったが、今回は5億円の黒字に。
前の年と比べ249億円余り増えV時回復を果たした。
前の年に計上した多額の与信関係費用や国債などの債権償還損などがなくなったことが要因。

(きらやか銀行・西塚英樹頭取)
「今季の黒字決算で最低限の課題はクリアしたところ。ようやくスタートラインに立った。まずはきらやか銀行の再建を加速させる」

きらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つじもとホールディングスには合わせて780億円の公的資金が注入されている。
前の年、大幅な赤字となり配当を見送ったことで優先株を持つ国に63%の議決権が生じ、実質的に国の管理下に置かれていた。

しかし今回、ホールディングスも当期純利益が約16億と大幅な赤字から回復。2期ぶりに期末配当を復活させることになった。
これにより、事実上の国有化が解消されることになる。

(きらやか銀行・西塚英樹頭取)
「公的資金の返済もあるので、復配をしないで内部留保を貯めるべきだという考えもあるが、やはり信用回復が最優先と考えているので復配という選択肢を選んだ」

さくらんぼテレビ
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