南陽市で12日、山菜採りに出かけた70代の男性が一時行方不明となった。警察などの捜索で男性は夜のうちに見つかりけがはなかった。山菜採りでの山岳遭難は今シーズン初めて。

一時行方がわからなくなっていたのは、南陽市池黒の無職・五十嵐進さん(75)。

警察によると、五十嵐さんは12日午後2時ごろ、南陽市総合公園の近くの山に、山菜採りに1人で入った。
その後、夕方になっても五十嵐さんが戻らないことから、総合公園の近くの車の中で待っていた妻が家族に連絡し110番通報。

警察と消防あわせて21人が捜索にあたり、12日午後7時半すぎ、総合公園から南西に約300メートル離れた山の中で五十嵐さんを発見した。
五十嵐さんは病院に運ばれたが、けがはないという。五十嵐さんは携帯電話を持っていなかった。

山菜採りでの山岳遭難は、今シーズン初めて。
県警によると、県内で2024年1年間に起きた山岳遭難は69件。
このうち、この時期に最も多かったのが山菜採りでの遭難で、15件と全体の2割を占め、2024年は死者も出ている。

県警は、山に入る時には家族に事前に行き先を知らせることや、GPS機能つきの携帯電話を持参するなど、遭難対策を呼びかけている。

さくらんぼテレビ
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