警察官や検事を名乗る男からのニセ電話の話を信じ込み、福岡市の76歳の男性が指示通りに現金約1900万円を自宅の郵便受けの下に置いてだまし取られていたことがわかりました。

南警察署によりますと4月11日、福岡市南区の無職の男性(76)宅の固定電話にNTTの社員を名乗る女から電話があり「このままでは電話が止められる。警察から電話させる」と言われました。

その後、警察官を名乗る男から「あなたにマネーロンダリングの疑いがかかっている。東京に出頭してください」などと言われ、男性が「東京には行けない」と伝えると男から「電話で取り調べをする。毎日午前9時と午後5時半に電話するように」と指示されました。

男性が言われるがままに指定された時間に電話をかけると「あなたの口座に入っている紙幣の番号を確認する必要がある。持っている全ての口座に入っている現金を1つの口座にまとめてほしい。出金した現金を自宅で保管しておくように」などと言われ、4月24日に検察官を名乗る男から「現金を確認するから、出金した全額を紙袋に入れて、郵便受けの下に置くように」と指示されたため、自宅で保管していた現金1912万円を紙袋に入れて郵便受けの下に置いたところ、だまし取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、
▽警察官がSNSで事件の内容を伝えることや捜査のためにお金を受け取ることはありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら」「SNSで取り調べ」「資金調査」などの言葉が出たら電話をすぐに切りましょう。
などと注意を呼びかけています。

テレビ西日本
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