5月9日は、来年4月から導入される自転車の「青切符」についてお伝えします。

交通反則通告制度・いわゆる「青切符」は、スピード違反や一時不停止など、比較的軽微な交通違反をした場合に、反則金を納めれば刑事罰を科されない制度です。

警察庁は先月、自転車の「青切符」が適用される交通違反と、反則金額の案を公表しました。
それによりますと、ながらスマホが一番高く1万2000円。信号無視、逆走、スピード違反、歩道走行は6000円。
イヤホン使用、傘さし運転は5000円。
並進は3000円などとなっています。

違反項目の数は、全部で113項目あります。

街の皆さんにも意見を聞きました。

(森山裕香子記者)
「来年4月から自転車にも導入される「青切符」。自転車を利用する街の皆さんは、どのように感じているのでしょうか。」

(大学生は)
「(青切符の導入は)知らなかったです。」

反則金の額は、スマホを見て走ると1万2000円…
「え!1万2000円!?」
「高い!高すぎる!でも、それで事故が減るなら、いいのかなと思います。」

(県民は)
「逆走などは危ないので、そこは取り締まってもいいと思う。(車道が)狭かったら通れないし、怖い。そこは(車道を)整備してほしいと思います。」

県民は自転車のルールを守れているのか。
宮崎市の中心部で調査してみると・・・。

(森山裕香子記者)
「あちらの男性も耳にイヤホンをつけながら走り始めました」
「あちらの男性2人、(中抜き)並んで走っています。」

他にも、歩道の走行や逆走、放置駐輪など、「青切符」の対象となる交通違反が多く見られました。

自転車にも「青切符」が導入されることになった背景には、悪質な運転による事故の増加があります。

(県警本部交通指導課米澤秀紀理事官)
「全国的に自転車の悪質、危険な運転行為による交通事故が増加傾向にあるため、そのような事故を抑止するために、いわゆる「青切符」交通反則通告制度が導入されることになった」

警察によりますと、県内では、去年1年間で、自転車が関係する交通事故は276件発生。そのうち73.6パーセントにあたる203件で、自転車側にも違反があったということです。

では、全ての交通違反に対して「青切符」が切られるのでしょうか。

(県警本部交通指導課米澤秀紀理事官)
「全ての自転車による交通違反に対して、一律に「青切符」を適用するということではない。例えば、警察官の指導・警告に従わない場合や、他の車両や歩行者などに具体的な危険を生じさせた場合は、「青切符」を適用して、検挙することになる」

すぐに全ての違反行為に青切符が切られる訳ではないそうですが、県警では、来年4月以降、県内各地の自転車指導啓発重点地区で重点的な取り締まりを行います。
宮崎市だと高千穂通りなどが対象です。

「青切符」の導入が、痛ましい事故がなくなるひとつのきっかけになってほしいですね。

テレビ宮崎
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