5月11日は東日本大震災の月命日。あれから14年と2か月、福島は災害を乗り越えてそして未来へとつなぐ日々が続いている。
5月11日のオープンに向けて慌ただしく準備が進むのは、福島県相馬市のJR相馬駅から徒歩3分の「ホテルふたばや」。
HOTELふたばや副社長の羽柴和洋さんは「水回り関係がやっぱり、上の部屋がシャワー使うと下に漏れちゃったりとか、下水が流れなかったりとか、そういうのが一番被害があったって感じですね」と話す。
東日本大震災や4年前の福島県沖地震で一部の客室が使えなくなり、規模の縮小や修繕を繰り返しながら営業を続けてきたが、3年前、相馬市で震度6強を観測した地震で営業を断念。復活を望む声に後押しされ、なんとか5月24日からの相馬野馬追に間に合う形で再開にこぎつけた。
「海外の方来られても仕事にスムーズに入れるような感じで、時差ぼけをなくすために使っていただきたくて作りました」という真新しいジム。リニューアルした旅館には、インバウンド獲得のための外国語での案内、ビジネス利用にも対応できるワークスペースなどを備え、これまで相馬に訪れたことがなかった人にも魅力を伝えようと意気込む。
羽柴さんは「相馬いいところなんで、県内外の人も泊まってもらえるように、相馬いいところだよっていうのをアピールして、本当にゆっくり泊まってもらえればなと思います」と話す。発信したいのは、前を向いて歩む福島のいまだ。