鹿児島県鹿屋市のかのやばら園では、5月8日に満開宣言を発表し、今シーズン一番のバラの見頃を迎えました。
そこで9日は園内の開花状況とともに、スマートフォンで撮影する時のコツを紹介します。
8日のかのやばら園です。
職員
「このくらい咲いていれば大丈夫だと思うのですが」
職員が園内のバラの開花状況を確認しています。
職員
「もう『満開』と発信していいですか」
「はい、大丈夫です」
春バラの満開宣言です。
今がまさに一番の見頃を迎えています。
かのやばら園は8ヘクタールの敷地に3万5千株のバラが咲き誇る日本最大規模のバラ園です。
2024年は約6万人が来場しました。
山の斜面に沿ってバラが植栽されているため、さまざまな角度から花を楽しめるのがかのやばら園の特徴です。
8日は県内からはもちろん、県外からもお客さんが訪れていました。
宮崎県から
「初めて来たがすごくいろんなバラがあって香りがいい。(バラを)バックにして写真を撮るといい映えに」
薩摩川内市から
「何年か前に来たが、だんだん花がきれいにいっぱいなっている」
ところで皆さん、きれいなバラを目の前にしたら、思い出と一緒に写真に納めたくなりませんか?
ハサミとカメラを常に持ち歩き、園内のバラと公式SNSの両方を管理するガーデナーの宮地さんが、写真がグッと良くなる撮影のコツを教えてくれました。
まずはポージングです。
かのやばら園 ガーデナー・宮地秀作さん
「お花を見ながら撮るような感じに。空を入れてみたいですね」
それがこちら。
バラの横にただ立つだけでなく、ポーズを意識すると良いそうです。
続いては、ばら園のとっておきの撮影スポット、約220メートル続くバラのトンネルで撮影する時のコツです。
宮地さん
「220mの中に4種類のバラが隠れていて、早咲きのバラが先週咲き終わったが、今いちばんメインになるところがきれいに咲いている状態」
そんな、つるバラトンネルを撮影するときは、撮影モードを一工夫。
おすすめは、パノラマモードです。
宮地さん
「今、影がちょうどきれいですね。手首をひねって近くのバラを入れて。ストップすると、こんな立体的に撮れる」
パノラマモードで撮影した写真がこちら。
木漏れ日も、かげも、つるバラも、立体的に撮影できました。
宮地さん
「ここに人が立ってバラを眺めてポージングしてもらっても、かわいい写真が撮れるのでは」
また、園内には2年前のリニューアルでSNS映えを意識したアイテムが新たに仲間入りしています。
宮地さん
「西洋風あずまやのガゼボというのができているが、ガゼボを撮るよりも手前の黄色のバラを入れて撮ってあげたほうが、よりかわいらしく撮れる」
撮影するときは人物だけでなく、常に手前にバラを入れることを意識するといいかもしれません。
もちろん、ポージングも忘れずに。
宮地さん
「おととしからすると10日から2週間ほど遅いが、昔『母の日が見頃ですよ』と言っていた時期に戻ってきているような開花状況」
「気候とか暑さ涼しさがあると思うがその積算温度、開花までの温度量が今達して花が開く状況なので、今年はそれがちょっとゆっくりめ穏やかだったと思う。花はきれいに大きめに咲いていい状態だと思う」
11日は母の日。
日頃の感謝を伝えるために1年で一番の見頃を迎えたかのやばら園に、遊びに出かけてみませんか?
9日はあいにくの雨となりましたが、ガーデナーの宮地さんいわく、雨上がりの水滴がついたバラがまた一段と美しいということです。