ロシアを訪問中の習近平国家主席とプーチン大統領はモスクワで会談し、共同声明に署名しました。

共同声明ではアメリカのトランプ政権を念頭に「関税や輸出規制の乱用など保護主義的な措置に断固反対する」と強調しました。

中国とロシアが二国間の経済協力を促進し、連携して対抗していく姿勢をアピールしました。

また、両国は今年が第2次世界大戦の終戦から80年となるのを踏まえ、「第2次世界大戦における勝利の結果を支持し、歴史を改ざんしようとする試みをおさえる」と指摘しました。

その上で、日本に対して「靖国神社など歴史問題において言動を慎み、世界の人民に深刻な災難をもたらした軍国主義と完全に決別すべきだ」と要求しました。

一方で、ロシアによるウクライナ侵攻に関しては、「危機の根源を排除する必要がある」と指摘し、これまでのロシアの主張を踏襲しました。

さらに両国は、合同軍事演習の規模や範囲を拡大し海域や空域での定期的な合同パトロールを盛り込んだ軍事技術の協力強化を掲げました。

習主席は署名式のあとに行われた記者会見で「我々は公正と正義を堅持し、国際秩序の擁護者となるべきである」と改めて中国とロシアの結束を強調しました。

フジテレビ
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国際取材部
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