中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領による首脳会談が8日、モスクワで行われ、両国の連携と結束をアピールしました。
プーチン大統領は会談の冒頭、戦後80年の節目に中国軍の儀仗隊が9日の軍事パレードに参加する意義を強調しました。
また、自身が9月に北京で開かれる中国の抗日戦争勝利記念日の式典に出席することを表明しました。
一方、習主席は両国の強固な関係を強調した上でトランプ政権の関税政策を念頭に「単一主義と覇権主義が横行している」と指摘し、「中国はロシアと共に平等で秩序ある世界の多極化を進めていく」などと述べ、連携をアピールしました。
トランプ大統領就任後、初めてとなる直接会談では対米関係やウクライナ情勢、中露の経済協力などについて協議し、エネルギーに関する文書に調印します。
9日の対ドイツ戦勝記念式典と軍事パレードには習氏をはじめ、27の国と地域の首脳が出席します。
ウクライナ侵攻が続く中、プーチン氏は友好国との結束を示し孤立していないことをアピールする思惑です。