17週連続で上昇したコメの価格。政府が放出した備蓄米の効果も依然として限定的で消費者が頭を悩ませる日々はしばらく続きそうです。
静岡県静岡市駿河区のスーパー。
5月8日、店頭にならんでいたコメは5キロあたり税込みで4600円あまりで販売されていました。
17週連続で最高値を更新したコメの価格。
7日に農林水産省が発表した全国のスーパーでのコメ5キロあたりの平均価格は前の週より12円高い4233円で、2024年の同じ時期の2倍以上になっています。
価格高騰が続く背景について専門家は…
宇都宮大学・松平尚也 助教:
備蓄米の出回りが遅れている中で一般銘柄米の価格が高くなっている状況。さらに流通や小売りでまだ(コメの)不足感が続いている
値上がりが続くコメの価格に買い物客も頭を悩ませています。
買い物客:
本当に高いですよね、もうちょっと安くなってくれるとうれしいんですけどね。食べないとどうしようもないから食べますけど。もう少し安くなってほしいですね
買い物客:
常に高いなとちょっと前から思ってて、子どもがいて、子どもがお米が好きなので買わなきゃいけないというものだけど麺とパンでしのぐみたいな
スーパーに入ってくるコメの量も限られているため店側も”置き換え”商品で棚を埋めているといいます。
田子重西中原店・柴田英昭 副店長:
売り場を空けておくこともできないので、お餅を売ったりおかゆを売ったりカップ麺を売ったりということでお客様もお米を食べる割合を減らして他の物を食卓に取り入れている姿もみられますので、そういったものを販売しているのが現状になります
ただ、店側も利用客も望んでいるのはコメの十分な供給と値下がり。
しかし、今後は見通せていません。
田子重西中原店・柴田英昭 副店長:
備蓄米の入荷もまだまだ増えていく状況ではないので、入って来てはいますが少し高すぎるなと思うので、下がってもらうと良いなと思うが現状見通しは立っていない状況になっています
政府が3月に放出した備蓄米の効果が依然として限定的な状況の中、石破首相は7日、自民党の小野寺五典 政調会長と官邸で会談。
「コメの値段が下がった実感が出ておらず、党として政策をまとめ政府と協力して物価高対策をやってほしい」と指示したということです。
食卓に欠かせないコメ。
先行きが不透明な中で消費者にとって頭の痛い日がまだまだ続きそうです。