田植えの時期を迎えた鶴岡市の神社で、伝統の「お田植え祭」が行われ、みこ姿の子どもたちが「舞」を奉納し、五穀豊穣を祈願した。

奈良時代の716年の創建と伝えられ、食べ物の神様・保食大神(うけもちのおおかみ)などをまつる鶴岡市の三瀬気比神社では、毎年、田植えの時期にあたる5月8日にお田植え祭を行っている。

祭りの見せ場は五穀豊穣を祈願して披露する「田植舞」。
地元の豊浦小学校に通う4年生~6年生までの子どもたち8人がみこ姿で奉納する。

三瀬気比神社の田植舞は、1876年(明治9)に奈良・春日大社の社司が伝えたもので、子どもたちは5月1日から7日間練習を積んで、8日の本番に臨んだ。

演奏される「田植歌」の歌詞の一部から、地元の人たちからは「ヤーレ」と呼ばれ親しまれている伝統行事。

(豊浦小6年・阿部笑満さん)
「みんなで協力しながら、少しは間違えてしまったけど、笑わずに踊れたのが良かった」

(豊浦小4年・加藤明日実さん)
「舞の右左が難しかったし、緊張した。ちょっと間違えちゃったので出来は80点」

神社では6月「虫送り」の神事が行われ、庄内地方は本格的な夏に向かう。

さくらんぼテレビ
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