日本三大植木市の一つに数えられる山形市の薬師祭植木市が開幕した。約370の店が並び、初日から多くの人でにぎわっている。

(リポート)
「毎年恒例の植木市が始まりました。きょう(8日)の山形市内は青空に恵まれて、朝から多くの人でにぎわっています。通りには大小さまざまな植木や色とりどりの花が売られていて、みなさんじっくり眺めて気に入ったものを買い求めています」

熊本市・大阪市と並び日本三大植木市の一つに数えられている山形市の「薬師祭植木市」。
山形城主・最上義光公が大火で焼失した城下に緑を取り戻そうと、住民に呼びかけたのが始まりとされ、400年以上続く歴史あるイベント。

2025年は薬師公園とその周辺約2.5キロの通りに、植木や食べ物を販売する約370の露店が出店した。

植木の露店には鮮やかな色合いが目を引くツツジや、母の日の贈り物にぴったりのアジサイやカーネーションなどがずらりと並び、訪れた植木ファンがじっくり品定めしていた。

(上山市から)
「サンショウとミモザとユーカリとスカビオサなど買った。家の庭に植えようと思う」

(石巻市から)
「初めて来たがにぎわっていてすごい。アメリカフジというのを買った。普通のフジではなくて、かわいいコロンとした花が咲く」

(米沢市から)
「ダリア。この色が一番目についたので買って育ててみようと思った。想像以上に種類があって彩りもある。来てよかった」

(市内から)
「(Q.多肉植物?)家にいっぱいいるが、かわいいのがゲットできた。1年に1回、毎年楽しみにしているのでなくてはならない祭り」

「多肉植物」は水やりの頻度が少なく育てやすいことから人気が高まっていて、県造園業組合では去年から露店に並べている。
そして今年一番の目玉を聞いてみると…。

(県造園業組合連合会・今野久仁正会長)
「ここにある赤松」

樹齢100年の門かぶりの松、その値段は?

「150万! この会場で一番高い」

(県造園業組合連合会・今野久仁正会長)
「普段みられないような大きな木などいろいろ樹種があるので、そういったものを楽しんで緑を満喫してもらいたい」

薬師祭植木市は10日まで3日間開催され、2024年より1万人多い約30万人の人出を見込んでいる。

さくらんぼテレビ
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