広島県警捜査3課などは、新幹線のインターネット予約サイトに不正アクセスし、約200万円分のチケットを入手したとして、大学生の男を再逮捕しました。男は同様の犯行を繰り返していたとみられ、逮捕は5回目です。
不正アクセス禁止法違反や窃盗などの疑いで再逮捕されたのは、自称中国・上海市の大学生、瓜生翼容疑者(23)です。
警察によりますと、瓜生容疑者は仲間と共謀して、去年6月、不正に入手したQRコードとパスワードを利用し、インターネットサイトで新幹線のチケット66枚(販売価格計約200万円分)を購入し、JR福山駅で発券した疑いがもたれています。
警察は「共犯事件のため捜査に支障がある」として、瓜生容疑者の認否を明らかにしていませんが、発券役の共犯者にQRコードやパスワードを伝える役割を担っていたとみています。
警察は、不正に購入したチケットを現金に変える目的で、組織的な犯行が繰り返されていたとみていて、瓜生容疑者以外にも2人を逮捕しています。
瓜生容疑者の逮捕は5回目で、すでに窃盗の罪で起訴されていますが、警察は、さらに共犯者がいるとみて、事件の全容解明に向け捜査を続けています。