コメの価格高騰に伴って日本酒の原料の酒米も値上がりしていることを受け、秋田県内の酒蔵でつくる組合が7日、酒米の仕入れに必要な費用の補助などを求めて鈴木知事に陳情書を手渡しました。

JAがコメ農家に支払う仮渡し金・コメの概算金の2025年の目安は、主力のあきたこまちが1等米60キロで2万4000円と、2024年より約7000円高くなる見通しです。これに伴い、一般のコメより高い価格で取引されている酒米のさらなる値上がりが危惧されています。

こうした中、支援を求めて県庁を訪れたのは、県内の蔵元で構成する県酒造協同組合のメンバー5人で、伊藤康朗理事長が鈴木知事に陳情書を手渡しました。

陳情書では、商品の値上げや経費節減など企業努力を重ねる上で、価格を転嫁する対応が難しい酒蔵に対し、酒米の仕入れに必要な費用の補助などを求めています。

秋田県酒造協同組合・伊藤康朗会長:
「これ以上(値段が)上がるような状況だと対応が限られる。対応ができないような状態なので、そのあたりは非常に苦慮している」

鈴木健太知事:
「秋田の酒の文化は果たして守られるのか、という非常に強い危機感を持っていることは私も理解している。いかなる支援ができるのか、検討させてもらいたいと思う」

組合は2025年に入り、酒蔵のある市町村に対する要望活動を続けていて、9日は大仙市、14日には秋田市を訪れる予定です。

秋田テレビ
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