「かづの北限の桃」の花が咲きそろいました。おいしいモモを実らせようと7日、秋田県鹿角市の生産者が雨の中、栽培に必要のない花を摘み取る作業に追われていました。
鹿角市花輪の山本喜代宏さんの果樹園では12品種のモモを栽培しています。7日はあいにくの雨でしたが、ピンクに色づいたモモの花が雨粒をまとい、美しく咲き誇っていました。
おいしいモモを実らせるため、開花の時期に合わせ、栽培に必要のない花を摘み取る作業が始まりました。
ここまで順調に進んでいるようにみえますが、山本さんは「寒い日が続いていて虫がなかなか飛ばないので、受粉がうまくいくかどうか心配」と心配そうに話します。
加えてモモの栽培はすべて手作業。鹿角市ではこの10年で、生産者が167人から122人にまで減っています。山本さんは「機械化は無理。果樹農家は高齢化がどんどん進んでいる」と話します。
それでも山本さんは、おいしいモモを多くの人に届けようと作業に励んでいました。
「かづの北限の桃」は7月下旬に収穫が始まります。