防衛省は3日、中国海警局の船から飛び立ったヘリコプター1機が、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領空を侵犯したと発表しました。
防衛省などによると、3日午後0時過ぎ、中国海警局の船4隻が尖閣諸島周辺の日本の領海内に侵入。その船から飛び立った発艦したヘリが、午後0時21分頃から約15分間、日本の領空内を飛行したのを、海上保安庁の巡視船が確認した。
これに対し、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して対応にあたった。
中国機による日本の領空侵犯が確認されたのは、去年8月に中国軍の情報収集機が長崎県沖の領空に侵入して以来で、4回目。尖閣周辺での領空侵犯は3回目。
日本政府は3日午後、中国政府に外交ルートを通じて極めて厳重に抗議し、再発防止を強く求めた。
防衛省は、「このような中国の動向に対し、引き続き関心を持って注視するとともに、警戒監視に万全を期していく」としている。