北海道石狩市の石狩市教育委員会は、市内の中学校で5月2日朝、体育の授業中に強い風が吹き、担当教師が管理していた生徒82人分の名前などの個人情報に加え、50メートル走のタイムが書かれた記録用紙とクリップボードが学校の外まで吹き飛ばされ、紛失したと発表しました。
石狩市教委によりますと、市立中学校のグラウンドで2日午前9時ごろ、体育の授業で100メートル走のタイムを測定していた際、2クラスの生徒82人分の名前と学年に加え、以前に測定した50メートル走のタイムが書かれた記録用紙をクリップボードに挟み、風に飛ばされないように地面に伏して置いていたところ、強風により、クリップボードごと舞い上がり、グラウンドのフェンスを越えて、西側に吹き飛ばされました。
体育の担当教師を含む3人の教師で周辺を捜索しましたが発見には至らず市教委に連絡。さらに警察にも連絡したほか、学校近くの商業施設などにも「発見した際は連絡してほしい」と依頼しました。
保護者にもこの紛失の状況を報告したということです。
北海道内で2日、各地で強い南風が吹いていて、石狩市内中心部も午前1時23分に最大瞬間風速15.7メートル、厚田地区では午後0時59分に19.9メートル、浜益地区は午前9時23分に道内で最も強い27.7メートルを観測していました。